刀剣女子の日本刀シリーズ:天下五剣「三日月宗近」

優莉:「あれっ。柊真くん、それ何見てるの?」

柊真:「え、あぁこれ?これは、2018年に京都国立博物館で行われた京の刀展の図録だよ。沢山の日本刀がそこで飾られていたんだ!あぁ、思い出しただけで感動が蘇ってくるよ。」

優莉:「へえ!いいね!……あ、そうか。柊真くん刀とか、刀のゲーム好きだもんね。と、刀剣乱舞…男子ってやつ?」

柊真:「はは、たしかに、そうなるのかなあ。今やそのゲームをキッカケに刀好きな人が増えたのは事実だと思うしね。」

優莉:「たしかに!今、日本刀ブームってすごい勢いだよね!……私も気になってきたかも。ほら、ちょうどその開いたページに載ってる日本刀なんてとっても綺麗だよね。」

柊真:「ああ、そうだよね!僕も、とても美しい一口だと思うよ。この刀は『三日月宗近』って言うんだ。

優莉:三日月宗近!

柊真:「そう!よし、じゃあついでにこの刀について少し説明をしていこうかな!」

優莉:「おおお……お願いします先生!」

柊真:「う……そう言われるとなんかちょっと照れるかも。」

トピック

三日月宗近の歴史
三日月宗近の特徴
現在の三日月宗近

三日月宗近の歴史

三日月宗近は、刀工三条宗近によって平安時代に作られた一口です。制作年代には諸説がありますが、10世紀頃から12世紀頃の作と見るのが一般的になっています。

足利義輝が所持しそこから羽柴秀吉へと下賜されたという説もありますが、そこには史料による裏付けはなく、はっきりとわかっているのは「高台院から徳川秀忠に送られた」というところだけとなっています。

三日月宗近の伝来については諸説があり、徳川秀忠に送られる以前のことは確定した歴史がありません。

その謎めいた経歴もまた「三日月宗近」の魅力の1つなのでしょう。

三日月宗近の特徴

三日月宗近は優れた五口の日本刀を指す「天下五剣」の中でも最も美しいと評され、「名物中の名物」として呼び声が高くなっています。

細身で反りが高い(反りが大きい)優美な刀で、見たものを感動へと引きずり込みます。三日月、という名前(号)の由来はその刀身にある三日月型のうちのけにあります。

うちのけとは、刀を焼き入れる際に現れるもので、三日月宗近はこのうちのけが雲にたなびく三日月のように見えることからその名がつきました。

現在の三日月宗近

三日月宗近は1951年に国宝に指定され、太平洋戦争後に徳川家から個人所蔵家に渡りました。その後、1992年には当時の所蔵者から東京国立博物館に寄贈され、以後、同館の所蔵となっています。

東京国立博物館には三日月宗近の他にも同じく天下五剣である「童子切安綱」や短刀の名手粟田口吉光による「厚藤四郎」などの名の知れた刀剣が所蔵されており、見応えのあるラインナップとなっています。

東京国立博物館

エピローグ

柊真:「……と、軽く説明するとこんな感じかな!」

優莉:「へええ……日本刀って奥が深いんだね!」

柊真:「そうなんだよ!今日は三日月宗近を紹介したけど、それ以外にも沢山名刀はあるからね…」

優莉:「そうなんだ!……私、日本刀のこと気になってきちゃったかも!」

柊真:「ほんと?じゃあまた他の日本刀についても説明してあげるよ!」

優莉:「ありがとう!」

宮野詩織投稿者:同志社大学:宮野 詩織

関連記事

  1. ラジオ業界について

  2. 音楽プロデューサー業について

  3. アニメ制作のイメージ

    アニメ制作会社について

  4. ゲーム業界について

  5. 広告代理店について

  6. 名刺の扱い方ハウツー

  7. 整骨院のイメージ

    整骨院業界の現状の動向と今後について

  8. 日本刀の魅力

  9. 紀州備長炭は世界一 広がる炭産業