ラジオ業界について

○目次

1. はじめに
2. ラジオ業界の現状
3. ラジオ業界の今後
4. おわりに

1.はじめに

十年ほど前、私が小学生の頃習い事に向かう道中の車の中でいつも同じラジオ番組を聞いていた。特に強い個性のある番組だったという訳ではないが、なぜかとても印象に残っている。しかし最近はYouTubeや様々な音楽配信アプリなどが広く普及し、私自身もあまりラジオに触れることがなくなってしまったように感じる。今回はラジオ業界の現状と今後について考える。

 

2.ラジオ業界の現状

2018年6月のNHK調べによるとラジオ接触率は10代、20代で15%前後、30代、40代は20%台、 50代は30%以上、60代は45%以上であった。この結果を見るとラジオは私たち若者世代より高齢の世代の人に支えられていると言えそうだ。また、広告費はピークの1991年(約2400億円)の約半分になっている。さらに2019年3月、民放連がAMラジオ放送を廃止し、FMに一本化したいという制度改正を要求した。

 

3.ラジオ業界の今後

実際に自分もラジオはあまり利用していないし、わざわざラジオを聞かなくてもネットニュースなどで情報を得ることはできる。しかしよく考えてみると、ラジオしか情報を得る手段がないという状況も依然として存在するのだ。災害が起こってしまった時である。実際に総務省の調査でも災害時に利用したメディアとして半数以上の人がラジオを挙げた。そういった面でもラジオはやはり欠かせないメディアである。また最近では、アプリの開発によって全国で放送されるラジオ番組をいつでもどこでも聞くことができるので、再びラジオが私たちにとって身近な存在となりつつある。さらにラジオは視覚情報が不要であったり、安価であったりと様々なメリットを持つメディアなのである。

 

4.おわりに

私たち若者世代は耳では音楽を聴きながら本を読んだり耳で英単語を聴きながら別のことをしたりと、同時にいろんなことをする傾向にあると思う。ラジオ業界の将来が危ぶまれることもあるが、耳を使うという点で多くのメディアを一度に利用する今の私たちにぴったりなメディアなのではないか。さらに今後自然災害などが起こった際にラジオが活躍する場面も多く考えられる。若者の関心を得られるコンテンツを提供することでラジオは将来性のある業界になる可能性が大いにあるメディアだと思う。これを機に私自身も再びラジオを聞いて自分のお気に入りの番組を見つけてみたい。

投稿者:京都大学:妹尾優香

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