ビジネスにおける言葉のマナー

◯見出し

1.はじめに
2.会話における言葉のマナー
3.書き言葉のマナー
4.おわりに

 

1.はじめに

私たちはお互いにコミュニケーションをとるとき、言葉を使う。自分の意見を伝えたり、情報を得るのはいつも言葉からだ。また、面白いことに日本語の言葉の役割というのは情報を伝えるだけではない。その言葉を持ってして相手に敬意を表することができるのである。ここが日本語の便利で、かつ難しい点だ。

これを読んでいるみなさんは、ビジネスにおける言葉のマナーというものを知っているだろうか。敬語などを学校で学んできたから、簡単なものを知っている人もいるだろうが、具体的な言い回しなどを知らない人もいるだろう。だが、社会に出たら「知らなかった」ではすまないやりとりも沢山出てくるだろう。相手に失礼な印象を与えないように、ここではそのビジネスにおける言葉のマナーを紹介していこうと思う。

 

2.会話における言葉のマナー

まず、一人称について。ビジネスでは「俺」や「僕」などではなく、「わたし」や「わたくし」などの一人称を使う。これは敬語の基礎になるものなのでビジネス以外でも活用できるだろう。

次に、人の呼び方に関して、同僚を呼ぶときは「〇〇ちゃん」や「〇〇くん」ではなく「〇〇さん」とさん付けをすること、また上司を呼ぶときは「〇〇課長」など、役職をつけることが大事である。また、社外の人に対して、社内の人を呼ぶときは「課長の〇〇」など、敬称はつけずに呼ぶことが基本である。

また、普段から使っているのに、これは敬語ではないの⁉︎というような言葉もある。

例えば、「了解しました」という言葉もマナー違反である。「了解しました」は敬語ではなくフランクな表現になってしまうので、「かしこまりました」や「承知いたしました」を使うのが適正である。また、「ご苦労様です」も目下の人間に使う言葉であるので敬意を表すことはできない。正しくは「お疲れ様です」である。加えて、よく使う言葉「すみません」もマナー違反であるという考え方も存在する。「すみません」には、謝罪と感謝の意味合いが含まれているので、「申し訳ございません」や「恐れ入ります」などの言葉を使うべきである。
自分の常識に頼っているとこのようなマナー違反を起こしてしまう可能性もあるのだ。
 

3.書き言葉のマナー

ビジネスにおいて何かを書いて伝えたり、メールをしたりなど、書き言葉を使う場面は沢山ある。したがって、書き言葉においても敬語は必須である。話し言葉同様、敬語だと勘違いしている言葉もあると思われるので気をつけなければならない。

例えば、「お分かりいただけたでしょうか」という言葉である。「わかりましたか?」という意味合いの文章になってしまうため、目上の人に使う言葉ではない。正しくは「ご理解いただけだでしょうか」と書くべきである。

また、書き言葉を使う場面でも話し言葉を使ってしまう場合がある。そのような事もマナー違反となってしまうので気をつけるべきである。

例えば、「〜から」は話し言葉であるので、「〜ので」を使う、「いっぱい回答をいただきました」は「多くの回答をいただきました」などだ。気をつけていないと間違えてしまうものばかりなのでしっかりと確認して使うことが大切である。

ビジネスでは、沢山の場面で書き言葉が使われている。失礼に当たることがないよう、書き言葉を使う際も敬語や言い回しに注意していくべきなのである。

 

4.おわりに

ここまで、ビジネスにおける言葉のマナーについて述べてきた。社会に出てからは言葉に気をつけて生活しなければ相手方に失礼に当たるということもあるだろう。だが、最初から敬語を完璧に使いこなせる人などいない。故に自分で調べてみたり、周りの人からのアドバイスを聞くことが大切である。それを使っていく中で自分のものとし使いこなせるようになれば、メンバーとして頼られる人になれるのではないだろうか。

宮野詩織投稿者:宮野詩織/同志社大学

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