広告代理店について

広告代理店とは、広告を扱う会社の総称のことである。一般向けに店舗が開かれているというわけではなく、企業間取引を行う会社である。そのため、広義で「広告会社」と呼ばれることもある。簡単に言えば、広告代理店は、新聞やテレビ、ネットなどのメディアの広告枠を、広告を出したい企業や広告主に売る、その仲介を果たす役割をしている。また、広告主や広告掲載主からの広告制作の依頼と、広告主から購入した広告枠をスポンサーに売ることで利益を得ている。

1.広告の種類について

広告を大きく三種類に分類すると、マス広告、インターネット広告、SP広告になる。まず、マス広告とはマスメディア広告の略で、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌(マス4媒体)に掲載される広告を指す。より多くの人に広告を配信する時に効果的な広告だ。
次に、インターネット広告とは、ウェブサイトやアプリ、動画などを用いて配信される広告のことだ。この広告の特徴は、対象者を絞り配信をするという点で、費用に対する広告の効果が高いとされている。デジタル化が進む近年、急速にその規模を広げている。
最後に、SP広告とは、セールスプロモーション広告の略で、消費者に購買意欲を持たせることが主な役割とされている。具体例を挙げると、折り込みチラシや、電車の中吊り広告、フリーペーパーなどを指す。

2.屋外広告について

先述したSP広告に分類される屋外広告というものがある。屋外広告とは、その名の通り、屋外に設置されている広告、つまり看板のことだ。誰しも屋外で歩いていると、看板を度々目にするだろう。それも広告代理店が携わっているのだ。屋外広告は、長期間にわたり継続して露出しているため、メッセージを繰り返し伝達できるという利点がある。それは、企業や商品やサービスの認知を高めることに繋がると言える。長年掲出することで街のシンボルとなっている屋外広告もある。

3.屋外広告の種類について

一つ目に、ポスターボードというものがある。ポスターボードには、広告主が開発したボードと、媒体社が所有し月単位で広告主にセールスするボードがある。
二つ目は、大型映像表示ボードだ。大きな映像を表示させるボードに高画質で映像を表示できて、音声も出せることで、強いビジュアルインパクトとして効果が高い。大都市の駅前や、繁華街に設置される傾向がある。
三つ目は、スポーツ・レジャー施設看板だ。競技場、ライブ会場、ホールといった施設の内外に設置されている看板だ。特に野球中継やサッカー中継などが行われるスタジアムの広告は、来場客だけでなく、テレビ中継を通じて多くの視聴者が広告に触れる可能性があり高い媒体価値が期待される。

4.おわりに

私たちは、常に広告の側にいる。広告代理店では、短時間で広告内容の魅力が十分に伝わるように、多くのリサーチと提案が行われている。また、多くのスタッフが携わる分、クライアントと制作チーム、また、制作チーム内のコミュニケーションが重要になる。目に入った広告の背景を想像するのも、また一興だ。

加瀬明日美投稿者:同志社大学:加瀬 明日美

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